私は、余暇活動が高齢者の認知機能を維持・向上する効果について、脳画像データなどを使って研究する心理科学者です。私の一貫した研究の関心は、身体活動が認知に及ぼす影響です。自身が中学生のころからダンスを踊っていることもあり、ダンスが認知機能に果たす役割を高齢者で調べて明らかにし、その成果を社会実装することが、私の研究者人生の1つの集大成と考えています。ダンスが高齢者の脳・認知機能に及ぼす効果に関する研究は、京都大学大学院総合生存学館の教授時代に若手研究者5名や大学院生とともに開始し、2023年3月末に定年退職した後も、チームと一緒に研究を続けています。 |